バルトレックスはさまざまな疾患で用いられますが、飲み方が異なります。
この記事でわかること
- ヘルペスを治療する時の飲み方
- 帯状疱疹・水痘を治療する時の飲み方
- 顆粒タイプのバルトレックスの飲み方
それぞれ見ていきましょう。
ヘルペスを治療するときのバルトレックスの飲み方
バルトレックスは、初期症状が出た段階で飲み始めれば、早急にヘルペスウイルスの増殖を抑えることができます。

この医薬品を服用する上で注意しなければならないのは、治療する病気によって飲み方が変わることです。
単純疱疹(ヘルペス)の治療
単純疱疹(ヘルペス)の治療では1日2回、1回につき500mgを、水やぬるま湯で飲みましょう。バルトレックスの錠剤タイプには有効成分が1錠あたり500mg含まれているので、1回あたり1錠飲むことになります。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症の症状が出るのを抑えるために服用するときも、用量は一緒です。造血幹細胞移植を行う7日前から移植を終えて35日後までの6週間、服用を続けます。
性器ヘルペスの再発抑制の場合、HIV感染症患者は1回1錠、1日2回、それ以外の人は1回1錠、1日1回服用します。

食事を終えてから、大体30分以内にバルトレックスの錠剤を飲みましょう。
帯状疱疹・水痘を治療するときのバルトレックスの飲み方
バルトレックスを帯状疱疹や水痘の治療で用いる場合は1日3回、1回につき1000mg(2錠分)服用します。

症状がおさまるかどうかに関係なく、7日間から10日間は服用を続けましょう。
飲み忘れた場合、まだ時間がある場合は気がついた段階で1回分を飲むようにしましょう。次回の服用のタイミングが近づいている場合は1回飛ばして、次の時間に1回分飲みます。
帯状疱疹や水疱瘡を放置すると、跡が残ったり、神経に痛みが残ったりすることがあります。
帯状疱疹は発症から2日以内、水痘は5日以内にバルトレックスを飲み始めれば、症状が重くなることがなく改善します。

症状が重くなった場合でも、バルトレックスの服用を2~3週間続ければ徐々に症状が良くなっていくでしょう。
顆粒タイプのバルトレックスの飲み方
バルトレックスは2002年から顆粒(かりゅう)タイプが販売されており、小さな子供でも飲みやすくなっています。

成人と体重40kg以上の子供は、顆粒タイプであっても用量は錠剤タイプと変わりません。
- 性器ヘルペスの再発を予防する場合は1回あたりの用量は500mg。
- HIV患者は1日2回、それ以外の人は1日1回飲む必要がある。
- 単純疱疹の治療の場合の用量は、1回につき体重1kgあたり25mg。
- 体重10kg未満の場合は1日3回、10kg以上40kg未満の場合は1日2回、1回につき500mgを上限として服用。
造血幹細胞移植時の単純疱疹の抑制を目的とする場合は、必ず移植を行う7日前から終了35日後までの間継続して服用させます。
帯状疱疹や水痘の治療では、体重1kgあたり25mgを1日3回、1回あたり1000mgを上限として服用します。

腎障害をもつ人や高齢者は副作用があらわれやすいことから、慎重に服用しなければなりません。